諸君、私は納豆が好きだ
諸君、私は納豆が好きだ
諸君、私は納豆が大好きだ

かつおだし入りのたれが好きだ
アクセントを加えるからしが好きだ
絡みつくねばねばが好きだ
芳醇な香りが好きだ
必死に働く納豆菌が好きだ

食卓で
冷蔵庫の2段目で
スーパーの安売りコーナーで
社食のもう一品コーナーで
水戸で

この地上に存在するありとあらゆる納豆が大好きだ

天空高く糸を残しながら舞い上がる様が好きだ
刻みたてのネギを粉雪のように散らす時など心がおどる

たれと絡み合い、高貴な香りを辺りに漂わせるのが好きだ
誤って納豆を鼻につっこんで、その香りをモロに嗅いだ時など胸がすくような気持ちだった

思い切り、しかし優しくかき混ぜた時、一層粘り気を帯びる様が好きだ
ねばねばがどんどんと白みを増す時など感動すらおぼえる

炊き立ての真っ白なご飯に一気に降臨させる時などもうたまらない
そのご飯をかっ食らうのは最高だ

友人が、「俺納豆苦手なんだよねー」とか言ってるのを
あるある大辞典とか駆使して納豆好きにした時など絶頂すら覚える

色々トッピングを楽しめるのが好きだ
しかし、マヨネーズとかかけてうまいうまいとか言ってる下賎な輩を見るのはとてもとても悲しいものだ

納豆のものすごいねばねばが好きだ
しかし、納豆のついた箸でキムチをつかもうとしてもつるつるしてつかめないのは屈辱の極みだ

諸君 私は納豆を 食すことが国民の義務の様な納豆を望んでいる
諸君 私に付き従う納豆好きの諸君 君たちは一体何を望んでいる?
更なる納豆を望むか 
糞の様な納豆を望むか?
世界中の人々が、米や、剰えパンにかけて食べるのような納豆を望むか?

納豆!! 納豆!! 納豆!!

よろしい ならば納豆だ

だが、関西圏で臭いという罵りに耐え続けて来た我々には
ただの納豆ではもはや足りない!!
大納豆を!! 一心不乱の大納豆を!!

我々はわずかに小数
豆腐好きの人間に比べれば物の数ではない
だが諸君は一騎当千の納豆莫迦だと私は信じている
ならば我らは諸君と私で総兵力100万と1人の何事にも屈しない粘っこい集団となる
我らを忘却の彼方へと追いやり、納豆を人間の食い物として扱ってこなかった輩を叩きのめそう
髪の毛をつかんで引きずり下ろし 眼(まなこ)をあけて思い出させよう

連中に、納豆はナットウキナーゼという強力な血栓溶解酵素を持っている事を思い出させてやる
連中に、納豆は寿司、テンプラと並ぶ3大和食の一角であるという事を思い出させてやる
納豆には奴らの哲学では思いもよらない人類を平和にする力がある事を思い出させてやる
1000人の納豆莫迦の集団で 世界を納豆菌で埋め尽くしてやる

目標 お隣さん

国民皆納豆作戦 状況を開始せよ

逝くぞ 諸君